by shirokuma-akiki カテゴリ
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路線バスで観光っていうのも、なかなかニューヨークらしいかな。たしか古い暮らしの手帖にマンハッタンでバスに乗る話がのっていたはず。そんなことを思いながら、「今日はバスでユニオンスクエアーに行って、まずスポーツ用品のお店で防寒下着を買いましょう。」と提案。その後11時半過ぎにチャイナタウンで友達と飲茶をすることになっている。
コロンバスサークルから、M7のバスに乗ってマンハッタンを南下する、ちょうどいい具合に道が混んでいる、混みすぎていてもこまるが、すきすぎていてバスが疾走しても、「観光」としてはちょっとこまる。地図好きで、できれば「国土地理院の出しているような地勢図を買いたいので店に連れて行ってほしい。」という予想通りのことをいう祖父に、とりあえずバス公社からでているマンハッタンのバス路線図を朝に渡しておいた。これを見ながらバスに乗ると、結構面白い。本来ならば2階建ての観光バスに乗ろうと思ったが、会談の乗り降りと、他の人のペースに合わせて進むのがちょっと心配で、結局昼間のすいているバスの主要ルートに乗ることにした。バスは、タイムズ・スクエアーを通り過ぎ、メーシーズの前をとおり、マディソンスクエアの脇を通り抜けて、目的地に到着。朝のスポーツ用品店はさほど混んでおらず、結局スキー用の肌着上下をさっさと購入し。ユニオンスクエアにたっているグリーンマーケットにたちよった、ここには週何日か近郊やNY州の北部から有機農家の人などが野菜、乳製品、肉などを持って市を出している。ハロウィーンが間近なこともあって、大きなかぼちゃがたくさん出ている、月曜日のマーケットはこじんまりとしているが、それでも寒い中たくさんの人が集まっている。 ユニオンスクエアの南側は平日だというのに、結構人がたくさん集まっている。「昨日行ったアッパーウエストサイドとはちょっと雰囲気が違う。」「こちらのほうがまた違った活気がある、あちらは子連れが多かった。」と祖母。昨日に続き、見ていない様で、よく見ている。興味はあるけど、写真を撮るのに忙しかったり、けっこうマニアックな興味から細かいところは見ているが、全体的なところを見逃す祖父と非常に対照的である。家に戻って今日見たものをおさらいするときが、結構おもしろい。 チャイナタウンに行く時に乗ったタクシーの運転手さんが、とても親切な人で、最初は愛想があまりなかったのだが、私と一緒に乗り込んだのが私の父母ではなく祖父母だというのを聞いて、彼の祖国のエジプトにいる兄弟の話をしてくれた。10人兄弟のうち3人がアメリカに移住してきて、うち二人はニュージャージーで大きな家に住んでいるけど、彼はニューヨークに住んでしかもタクシーの運転手をしている。エジプトでは彼の世代は子供が多い。家族計画・中絶はないし、女性は子供を生むためのものと考えられていたから。でも今は時代が変わって、彼の姉妹もそれぞれ2、3人しか子供がいない。女性も教育を受けられるようになって、社会も経済も変わってきた、という。 ときどき訳しながら祖父母この話を伝える。彼はもうアメリカに長く住んでいるとはいえ、こういうことを男性から聞くとほっとする。私の勤務先の国際機関Uは人口開発問題に取り組んでいるのだが、政策レベルだけでなく一人一人の日常生活での行動や意識を少しずつ変えていく、ということを何年も続けてきた。数ある活動内容のうちのひとつが、「男性を巻き込んだ取り組み」である。定期的に里帰りをしているというおじさんに、ぜひ次にエジプトに帰ったときに同じような話を男性の友達としてみてください、というと、もちろんとの答え。ついでにUの活動内容を伝えタクシーをおりた。 飲茶にはKちゃんがブルックリンから来てくれた、かつて同じ職場で働いていて、今はNGOで働いているKちゃんは、数少なく日本人の国連つながりの友人である、Kちゃんの妹さんに私が似ている、ということがきっかけで親しくさせていただいている、ということを祖父母に説明するも、??が空を飛ぶ。Kちゃんのおじいさまは8月に103歳で天寿を全うされたのだが、直前まで元気にされていた、とのこと。そんな話を聞きながら、点心を食べる。おなか一杯といいながら、Kちゃんが「世界で一番おいしいマンゴープリンです。」と勧めるマンゴープリンを祖母も喜んで食べていた。 来週コニーアイランドに行けたら、行きましょう、と約束をして、Kちゃんと別れ、チャイナタウンを散策したのち、今度は路線バスに乗って北上した。目的地は友人Hが働くアッパー・イーストサイドのジーンズ屋。3番街はものすごい交通渋滞で、バスがぜんぜん進まない。祖父はバスマップを指でなぞりながら、居場所を確認。祖母と私は居眠りをする。60丁目について、ブルーミングデールで祖父の帽子を探すことにする。今回の旅行にもってきた帽子はなぜか私が小学校か中学校のときにかぶっていたもの。しかも夏の帽子でちょっと寒々しい。留守を守る実家から、「いい帽子を探してあげて。」とリクエストあり。この2日間いろいろなところで見ていたが、なかなか気に入ったものが見つからず、デパートにはあるだろう、と期待してやってきた。 期待通り、素敵な帽子発見!早速買い求めて、眠いという二人とともに帰ってきた。
by shirokuma-akiki
| 2005-10-24 23:19
| お気楽極楽
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