by shirokuma-akiki カテゴリ
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やっとの思いでブーレーに着く、薫り高いリンゴの棚と山に迎えられて、中に入ると、KさんとEが私たち3人を迎えてくれた。東京の芝公園近くのフランス料理屋で祖父母とフレンチを食べたことがあるが、とにかく静かで、沈黙のなかでこそこそ話が聞こえてくるぐらいである。日本でそういうところでフレンチを食べている人はたいていマナーもよく勉強しておられるので、何も音がしない。ガチャガチャと食べたいわけではないが、緊張しないでとにかくおいしいものを食べたい、というのがモットーの我が家なので、ブーレーはどうだろうか、とおもいながら中に進むが。ここNYはやっぱりアメリカ、うるさいとは言わないが、アメリカ人が「普通」声で話している。ああよかった。これで落ち着いてものが食べられる。 キルギス人の友達Cと市川の我が家にも何度か遊びに来たことのあるHも登場、シェフのお任せのコースが始まる。白ワインを注がれて、乾杯をした後、一口飲んだ祖父の感想が「これは、おいしいね、昨日国連で飲んだのより、ずっとおいしいよ、うん」と大満足。ははは。失礼しました、昨日は廉価でおいしい白ワインでした。今日のは「口当たりのよく、あまり甘くない白」をブーレーでいただいているので、ちょっと違います。日本語が話すEが「ようこそお通し」と命名した、2種類のアミューズ・ブッシュに続き、美味しいものが沢山出てきました。どれも軽く、量もアメリカにしては少なめ、祖父は出されたものを次々と平らげる。うーん、さすが。あまり緊張せずに美味しいものが食べられるのは非常にいい。 建築家のEと建築を勉強したHにはいろいろと建築の話をしたり、EとHが卒業した大学院でかつて教えていたルイ・カーンの話をしている。ついには私が祖父がコートチェックで預けたかばんの中からスケッチブックを取り出して、NYにきてから書いた唯一のスケッチを皆さんにお披露目する。私の部屋から南をみた絵で、ビルが沢山建っている、という構図である。祖母も祖父と同じ量を食べることはとても無理、けれども珍しくかなりの量を楽しんで食べている様子。肉料理もお魚もやわらかくて食べやすい、しかも味がある、というのがいいらしい。 メインが終わって、デザートが山のように出てきて、しかもデザートにもトリュフが入っていた。さすがの私も祖父もこの辺になってくると、ちょっと息切れ気味、であったが、時計を見るともう4時をとっくに過ぎている。「もうこれは、よるご飯は食べられないね。」と祖父。え? 私の食べることに対する恐ろしいほどの執着心がどこから来たのか、本当によくわかる一言。 お店の方が、お土産にパウンドケーキを一人一つずつ持たせてくれた。「たくさんの楽しいお友達にかこまれて、美味しい食事ができて、よかったね」といいながら帰途に着いた。 明日は祖父母はニュージャージの大叔母の家に行き、そこから金・土とボストンに行くことになっている。私はお留守番、ちょっと一休みである。
by shirokuma-akiki
| 2005-10-26 23:36
| お気楽極楽
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