by shirokuma-akiki カテゴリ
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朝起きてみると今日もいい天気だ。天気予報を見てもちろんわかっていたことではあるが、実際起きてみていい天気だとこれほど気持ちのいいことはない。祖父母が来て最初の数日は雨だったり、とても寒かったり、とあまり天気に恵まれていなかったので、数日でもいいから暖かい日が続いてくれるとうれしいものである。
今日やることは二つある。祖父母のNY滞在ももうあと数日を残すだけになってしまった。補聴器の専門家がいるクリニックに行くための予約を先週大叔母の知人の紹介でとった。予約は本日11時15分である。祖父は耳が悪いので、補聴器を使っているが、どうも調子がよくないらしい。東京の補聴器会社のサービスセンターに足を運んではいろいろと調節をしてもらっているらしいが、「微調節がうまくできていないので、非常に聞こえにくい。」というのが祖父の弁である。 とりあえず、ものは試し、ということで、今回この補聴器の専門家のアッパーウエストサイドのオフィスを訪ねることになった。まあ一度だけ行って解決できることではないので、気休めにしかならないかもしれない。が、もしかしたら何か解決できることがあるかもしれないし、大叔母がわざわざ調べてくださったことだしということで、予約の電話をかけ、一応の状況と補聴器の会社などを伝えて、本日行くことにした。 せっかくいい天気だから、ということで、歩いて数分のリンカーンセンター、ジュリアード音楽院、それにその前にある大きな本屋に行く。ジュリアード音楽院のそばを通り過ぎるときに、学校の本屋さんがあった、そこで祖父が「おばあさんにいいとおもう。」というトレーナーを買う。こんなことはめったにない。外から並べてあるトレーナーを見て、「これいいな。」といったので中に入ったのだが、てっきり自分のために選んでいるものだとばっかり思っていたら、どうやら祖母のものだったようす。「あらそうかしら。」「Sでいいかしら。」といいながら、祖母もまんざらではない様子。 ジュリアードの目の前にある書店で、祖母は親戚に送るお見舞いのカードをさがし、祖父はなんと、最近アメリカで大ブームの「数解(Sudoku)」の本を買う。私も前回飛行機に乗る前にこれを空港で買い求め、NYから成田に向かう飛行機の中で、数時間を使ってはまっていた。母もこれが結構気に入っているらしいことを祖父もなんとなくおぼえていて、「そうだ、お土産はこれにしよう。」ということになる。母からは、ちょっとまえに「数字ゲーム全部終わりました。やっと、色々なことに目が向けられます」というメールが来ていた、ということは、これってよかったのだろうか。 建物番号がわかりづらくて、ちょっと迷いながらも到着したクリニックでは、電話で予約を受けてくれた女性が私たちを迎えてくれた。窓のないそのクリニックの待合室は、空気の流れがなく、思わずねむりそうになったが、すぐに祖父が呼ばれて、問診がはじまる。補聴器の現在の設定を記録して、聴力検査をしてから、補聴器を再設定するという。「自分の声がこもって聞こえる、これがどうにかならないだろうか。」という祖父。 聴力検査のブースにもはいり、検査にも立ち会う。聴力検査はさすがに慣れているようで、特に言葉の問題もなく祖父はあっさりとそれをこなす。横で静かに座っている私は、眠気との戦いであった。検査室をでて、オフィスに戻る途中で待合室にいる祖母をチェックすると、なにやら雑誌を眺めている様子。どうしたんだろう、めずらしい。 検査結果が記入してある紙を見て「大体いつもと似たようなカーブだね。」と祖父が言う。それにあわせて、設定しなおす、ということは、要するに祖父が東京で調整を繰り返す前の設定に近いものになるのかもしれない。補聴器の専門家のJさんは、やはりそのことを説明してくださる。「補聴器のところにマイクが着いているのだから、かなり近いところにある自分の口から発する声が大きく聞こえてしまうのは仕方がないこと、それが聞こえないように調節すると、今度は人の声が聞きづらくなる。自分の声が聞こえなくなるように自分で心がけてくだあさい、そうすれば、そのうちに脳がトレーニングされてきます。」とのアドバイス。 「うーん、確かにそうだが」とうなる祖父。どうなんだろう、本当にこれでよかったのか。調子が悪かったらまた東京で調整しなおすしかないけど、とりあえずこれで試してみましょう。ということで、クリニックを出た。
by shirokuma-akiki
| 2005-10-31 16:11
| お気楽極楽
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