by shirokuma-akiki カテゴリ
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今朝起きると天気はまたまたよさそう。祖母が「おじいさんは調子がよくないから、今日はブルックリンにはいけそうにないので、申し訳ないけど、Kちゃんに連絡してくれる?」という。今日は先週飲茶を食べに行ったKちゃんが車でブルックリンを案内してくれることになっていた。急いでお断りの電話をする。
祖父が言うには、どうやら昨日天気がいい中厚着をしていて、汗をかいて体調が崩れたらしい。詳しい原因はよくわからないが、とにかく横になっている、という。いっぽう、祖母は「おじいさんは、一人で寝ていてもらっている間に、もう一度国連でチョコレートを買いたいので、連れて行ってほしい。」という。祖父の体調もそれほど悪くはなさそうだし、おそらくしばらく一人で寝ているぐらいは問題ないだろう、ということであった。 あまりものを食べたくない、という祖父におじやを作ってだすと、結構食べていたので、まあ大丈夫だろう。水分をたくさん取ってもらって、加湿器を引っ張り出してきて、つけてから祖母と二人で出かけることにする。 どうせだったら、国連だけでなく祖母がすきそうないくつかの場所にも行ってみよう、ということになり、早速チェルシーマーケットへと向かった。 チェルシーマーケットは、ナビスコがオレオ・クッキーを初めて製造したという工場を改造して8年前に作られたのであるが、この中にはマンハッタン内でかなり名前の知られているベーカリーの工場がいくつか入っていて、ガラス張りの工場の中で、さまざまなパンが作られていく様子をのぞくこともできる。お菓子作りを自宅で近所の人にたまに教えることもある祖母はきっと気に入るであろう、と思いながら、行ったところ予想を裏切らない、というよりは予想以上に気に入ってくれた様子だった。 パン工場にどうやら遠足か社会科見学できていると思われる小学生の付き添いの人にいろいろと話を聞いたり、ケーキ屋さんのショーケースにならべてある、一人分のケーキの大きさに驚き、八百屋に並べてあるちょっと変わった野菜と果物を眺めて、二人で楽しんで回った。 といって、あまりもたもたはしていられない、このあと、ソーホーに行って、国連にいって、それからロックフェラーセンターの近くにある日系の書店に行って、短いこの手作りツアーではあるが、家で寝ている祖父のことも心配だし。 ソーホーのチョコレートやさんMにいく。もともと今日はブルックリンに行くことになっていたのでDUMBOにある美味しいチョコレートのお店にKちゃんに連れて行ってもらおうかな、とおもっていたが、予定変更になったので、このMに行くことした。Mに着くと、非常に感じのいい店員さんが私たちを迎えてくれて、試食もさせてくれた。チョコレートの表面にいろいろな絵がついていて、とってもきれい、東京でもフランスのお店がいくつかこんな感じのチョコレートを扱っているので、別に珍しくもないかもしれないが、お土産にはぴったりかもしれない。ウクライナから12年前に移民してきた、という店員さんは、大学時代の親友が日本人で、日本にも行ったことがあるという。2週間しか滞在しなかったらしいのに、いろいろと言葉を覚えているようで、それを使って祖母と話をしようとする。似た場面にアメリカで遭遇すると、迷惑だな、と感じることが多い、しかしながら、流暢ではあるが、旧ソ連の出身だということがよく聞いているとわかる英語を話すこの彼女が日本語でいろいろと祖母に話す様子は、非常にほほえましい。いい気分でチョコレートを買い込んで、はす向かいにある、キッチン用品専門店に行く。 この店の入り口には急な階段がある、そのため祖母はちょっと苦労をしていたが、それでも、一歩中に足を踏み入れると、「あらまあ」『こんなもののあるのね』「日本のものもあるのね。」と楽しそうに、棚をまたこれくまなく眺めている。クッキーの抜き型も小さいものから大きなもの、たくさんの種類がある。先週は見なかっためずらしいクッキーの抜き型とエプロンを手に入れた。この後日系のスーパーよって、お昼ご飯の材料の足りないものを買い足して、最後の目的地に向かう。 最後の目的地はロックフェラーセンターのスケート場と、その近くにある日系の書店であった。スケート場は「一度見てみたい」という祖母のリクエストに応えてのものであった。一方の書店は、お世話になった祖父母にとってはおいのHさんに、Hさんがまだ読んだことがないけれど興味があるというドラえもんの単行本を差し上げたいので、それを買い求めに行くのが目的であった。Hさんは小学校の低学年でアメリカに来て以来、30数年間こちらで生活をしている、日本語を話すのはもちろん不自由はないが、ドラえもんを読んだことはないという。先日のドライブ中に、ドラえもんの大まかな話と、いくつかの道具の紹介を私がしたところ、ぜひぜひ読んでみたい、といっていた。あまり大人に対する送りものでもないが、まあいいだろう、ということでドラえもんを探しに日系の書店に行くことになったわけである。 ドラえもんを買って、ほかにニューヨークのことを書いてある雑誌も手に入れて、アパートにつくと、10時過ぎに出てからもう3時間以上がたっていた。祖父は少し調子がよくなってきた様子であった。ああよかった、これで、本人曰く「明日は大丈夫そう」である。 残すところ後1日となってしまった。
by shirokuma-akiki
| 2005-11-01 21:12
| お気楽極楽
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