by shirokuma-akiki カテゴリ
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今日は滞在最終日、昨日より気温は下がるが、それでも天気はかなりいい。今日は、午後にライオンキングをニュージャージー滞在中で東京からきたN叔母さんと、Hさんもあわせて5人で見に行くことと、そのあと、大叔母のTさんも合流して、スウェーデン料理を食べに行くことになっている。祖父母は、私のまたいとこにあたるHさんに渡すためのお礼の手紙を昨日の夜書いていた。古い日本語で読めるだろうか、と祖父が私に読ませてくれた手紙には、お世話してくださったことに対するお礼ともに、「今回が人生最後のNY訪問になると思っていましたが、また希望が湧いてきました。」と言うようなことが書いてあった。前半飛ばしすぎで、後半に疲れが出てしまって、行きたいところにいけなくなってしまって、申し訳なかったが、まあ私が言ったところで聞いてくれるわけがないだろうから、ここはまたもう一度きていただくしかない。と、私も思っていたところ、来年もまた来たいと言い出すかもしれない。本当にこられるかどうかはともかく、そう思えるだけ楽しんでもらえて、なによりである。
ミュージカルの前に、劇場の近くにあるブライアントパークで公園でも見ながらお昼を食べるのがいいかな、ということでブライアント・パークに行くことを決めるが、ここで祖母が「まだ地下鉄に乗っていないので、できれば乗ってみたい。」という。祖母にとって階段の上り下りはかなりたいへんで、しかもNYの地下鉄にはどこの駅にもさがせばエレベータかエスカレーターがあるわけではない。ちょっとためらったが、本人がどうしても乗ってみたい。という。一方祖父は、先週バスに乗ったことをすっかりわすれて、「バスに乗っていない。」という。いろいろと説明して、バスに載ったことは思い出してくれたのだが、「自分で料金を払っていないので、載ったことを覚えていないのだと思う。」という。 こんなこともあろうか、と思って先週メトロカードを一枚買っておいたのが役に立つことになった。 コロンバスサークルの駅で地下鉄に乗るために、メトロカードを機械に通す。二人とも何度やっても、カードが読み取られない。いれかたと、カードを通す速さが問題なのである。駅にはほとんど人がいない時間だったので、気長にカードを入れなおすことができたが、10回ほどやっても祖母のほうはだめで、結局私が通して無事に、地下鉄のホームに降りることができた。前日の補聴器を調節してもらった祖父にとっては、地下鉄の音は大きすぎるらしいし、すいている電車のシートはつるつるとすべるので横に滑りながら、3駅の地下鉄のたびを楽しんだ。ブライアントパーク前の出口は階段がたくさんあって、少し祖母が苦労したが、他に選択肢がないため、自分で上がるしかない。やっとのことであがると、公園は秋の様子でたいへんきれい、まだ黄色い葉が残っている木々の間から、エンパイヤ―ステートビルが間近に見える。あれだけ祖母が見たい、といっていたエンパイヤ―ステートビルである、ビルの間からなので、全体が見られるわけではないが、「よかったー」と大喜びである。天気がいいから、東のほうを見ると、クライスラービル、そして国連ビルの一部もよく見える。ここで、祖父のいつもの「○○というビルは、ここから見ると、この辺だったかね。」が始まった。今回は「昔のパンナムビル」である42丁目の北側にあるグランドセントラル駅の北側にある現在はメットライフという保険会社のビルのことである。 「そうそう、昨日はあの上をタクシーで通ったのよ。」と陸橋をさす、祖母。結局グランドセントラルの前までもう一度歩いていって、「昔のパンナムビル」の場所を確認した。 お昼はブライアントパークグリルで「ヌードルを食べたい。」という祖父のリクエストに応えて、パスタなどを食べて、2時から始まるライオンキングを見るために、劇場に向かった。 ライオンキングは、うわさにはすばらしい舞台装置である聞いていたが、まさにそのとおりであった。第一幕のさらに前半、私はいつもの癖で、暗くなった劇場で居眠りをしてしまった、隣にいる祖父にはやはり音が少し大きすぎるようであったが、動物たちの動きや、踊り、舞台装置を二人とも満喫して、初ブロードウェー・ミュージカルは無事終了。劇場を出ると、すごいひと、5時半の夕食の予約まで45分ほどあるが、タクシーを見つけるのはほぼ無理そう。というわけで、またまた地下鉄に乗ることになった。今度はエスカレーターもあったので良かったが、「どうしてももう一度カードを自分で通したい。」という祖母は、今回も5回ほど挑戦してみたが、結局うまくいかず、私が代わりにカードを通して、地下鉄に乗った。 最後のディナーということで、あまり気取らないけど、ちょっと珍しくて食べやすい、スウェーデン料理にしたのだが、魚が多くて祖父も祖母も大喜び。ニュージャージからやってきたTさんはちょっとほろ酔い気分で「本当に今回はお会いできてよかった、何度もあえて本当にうれしかった。毎年きてください、私も日本に帰ったら必ず会いに行きます。」とおっしゃる。前回祖父母がTさんに会ったのは10年前、「次は10年も間をあけずにお会いできるのを、楽しみにしているから、今回は本当にうれしかった。」と続ける。祖父もほろ酔い加減で、「そうそう、Hさんに書いたお礼状にもあるんだけど、今回は最後のアメリカ行きの覚悟でやってきました、でもね、いろいろと見ているうちに、まだまだ見たいものがたくさんある、と思いました。またこられるといいのだけど。」と応える。飛行機の長旅さえなければもっと頻繁にこられるだろうし、もっと前にこられていたかもしれないのだけど。私も祖父母のおかげで、近くにいてもなかなかあえないTさんとHさんにも何度もお会いできて、これはよかった。 仕事が終わった私の友人Hもデザートと飲み物だけ合流、にぎやかに最後の夕食を楽しく終わらせることができた。レストランの前で、Tさんが「本当に気をつけて帰ってね、またきてね。」とさよならのハグを二人にする。この2週間で、Tさんのハグを受ける機会が合ったので、今度は戸惑わず、ハグをしかえす。ちょっとさびしそうではあったが、また会うことを約束して、帰途についた。
by shirokuma-akiki
| 2005-11-02 22:45
| お気楽極楽
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