by shirokuma-akiki カテゴリ
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先週の土曜日のことになるのだが、初めてクイーンズのRego Parkというところに行ってきた。マンハッタンから地下鉄で1時間ぐらいかかるかもしれない、というデマも飛びかっていたのだが、実際はマンハッタン最後の駅を出てから30分ほどで到着(確か)。
ニューヨーク市のクイーンズ区には、世界中からやってきた人々が住んでいて、全米で一番人種的に多様性があることが、前回の国勢調査の結果からも明らかになっている。クイーンズの公立の普通高校で社会を教えている知人は、一般の社会の授業と、英語が母国語でなく、習得中の生徒のための社会の授業の数が同数ほどといっている。(つまり、生徒のうち半分ぐらいが英語習得中、残りの半分が英語で通常授業を受けられる、そのなかでももちろんアメリカ国外で生まれて低年齢で移民してきた結果、今では英語で授業を受けられる、という人が多いらしく、実際にアメリカで生まれている生徒は3分の1ぐらいだろう、とのこと。アメリカで生まれた生徒も多くは親はどこかの国から移民して来ている、ケースがほとんどらしい。) という長い前置きはさておき、いろんな民族が集まるところには、そう、いろんな食べ物も集まっている。マンハッタンはチャイナタウンを除くと、こじゃれたバージョンのいわゆるエスニック料理が多い、ブルックリンに行くと、一部を除いて原型をとどめないエスニック料理が多い。ブルックリンにすんでいたときはマンハッタンとクイーンズの美しい夜景をアパートから眺めては、早くおいしいものが食べられるところに行きたい、と思ったものだった。(ブルックリン自体は結構気にいったのだが。。) これまでもクイーンズの東アジア系や東南アジア系のレストランには足を伸ばしたことがあったのだが、先週は大学時代からの親友と私の誕生日だったことと、共通の友達であるキルギス娘が前々から行きたい行きたいといっていた、中央アジア料理のレストランがNYタイムズで写真つきで紹介されたので、その写真でほかの友達を釣ってクイーンズに行くことに決定! 中央アジアの5つの共和国のことは職場ではFive Stansと読んでいる。キルギスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、カザフスタンの5カ国である。したがって、レゴパークをレゴスタンとよんでいることになる。私は残念ながら一度も足を踏み入れたことがないのだが、ラムをたくさん食べるらしいことは同僚とキルギス娘から聞いたり、読んだりはしていたのだが。。 長旅なので、みんなで行こうということになり、4つの駅で友達と乗り合わせて、レゴパークに到着。お酒は持ち込みのみなので、私はグルジアのワイン2本と、ロシアのウォッカを持っていく。ほかにもワイン、ウイスキー、ジンジャーエール(お酒じゃないが)をもってきた人がいる。 レゴパークにつくと、ヒスパニック系、白系ロシア系、南方中国系の人々がそれぞれの言葉を大声で話している。63rdドライブにあるレストランに着くと、長ーい列ができている。このレストランは、ウズベキ系ユダヤ人のお店なので、コーシャーを出す。私たちが行ったのは土曜日の夜だったので、シャバット(安息日)があけたユダヤ人がテーブルにも着いていたし、たくさん並んでいた。入り口そばのテーブルでは、グルジアワインを飲みながらピクルスを食べている人たちもいる。 予約しておいたテーブルについて、キルギス娘シュリーンに注文を任せる。しばらくすると、スープ、巨大な蒸し餃子、パイ、サラダ、ピクルス、巨大な揚げ餃子、2種類のピラフなどが次々と出てくる。サラダとピクルスを除いてすべてのメニューに共通するのは、肉がラム。 もちろんチキンやビーフを注文することもできるのであるが、正統派の中央アジア料理をということで、シュリーンが注文したものはすべてラム。人生でこんなラムを食べた日はない。とおもっていたら、ケバブの登場。そうそう、ここはケバブの店だった。ラムの肉を炊き込んだピラフが最高においしかった。蒸し餃子もなかなかはずせない、テーブルにあった中国のチリソースが印象的であった。 周りのテーブルは、ロシア語らしき言葉を話しているひとがけっこういるが、白系ではない。キルギス、ウズベキ系はウエートレス以外はあまり見かけなかったが、もう少し南西の中央アジアの人かなと思われるグループもいた。 とにかく、ラムの量が多くて、参ったが、やはり、食はクイーンズにあり、とおもった週末だった。 追伸1:参考までに先週のNYタイムズのリンクを張っておきます、もしかしたら、無料で登録しないと記事が見られないかもしれませんが。見方がわからない方、ご連絡ください。 英語ですが、左のほうにあるslide showがはずせません。 http://www.nytimes.com/2006/01/18/dining/18rego.html?8dpc
by shirokuma-akiki
| 2006-02-03 01:59
| 食道楽
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