by shirokuma-akiki カテゴリ
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祖父の補聴器の調整が終わってから、昨日私が下見をした、セントラルパークの貯水池に行くことにする。この天気だったら祖父母共にぷらぷらと散歩をすることができかもしれない。貯水池に行くにはタクシーよいと思っていたが、今週はNYマラソンの準備で通常平日は車道となっている周回道路は交通止めになっている。
仕方がないので、セントラルパークを横断する自動車専用の道路を通ってもらい、メトロポリタン美術館の前でタクシーをおりる。そこから、歩いて貯水池に。この貯水池の北端のほうにいくと、南のほうに摩天楼を見ることができる。ところが1周1.6マイルの貯水池の祖父母と歩くのは難しそうである。 この前のぼったエンパイヤーステートビルを外から見てみたい、というのが祖母の希望であったので、エンパイヤーステートビルを見ることができるところまで行ってみよう、ということになった。ところが朝から、「寝不足が続いている」という祖父の足取りがいつもほど軽やかではない。天気は祖父母がNYに到着して以来、一番いいのではないだろうか。「暖かくなってよかったね。」と喜んで歩く祖母であったが、やはり0.8マイルは遠かった。結局ブロックにして10ブロックほど歩いたところで、あきらめて次の目的地に向かうことにした。 その前にどこかでご飯を食べよう、ということになる。ちょうどイーゴン・シーレ展をやっている、ノイエ・ギャラリーが比較的近くにある、あそこのカフェに行ってみよう。オーストリア、ドイツ料理が美味しいといううわさを聞いていて、到着してすぐに祖父母に話したところ、一度行ってみたい、といっていた場所でもある。 グッゲンハイム美術館の前を通ったときに、「グッゲンハイム、ノイエ・ギャラリー、メトロポリタンのうちどれかひとつだけ1時間ぐらい見ますか?」と祖父に聞くが、「イヤー、もう疲れてしまったから、いいことにする。」という。あんまり体調がよくないようだが、「大丈夫ですか?」ときいても、「睡眠不足だとおもう。」との返事。とりあえず、ご飯をたべて、目的地である友人Hが勤める洋服やさんにいって、あとひとつだけお土産を買って帰って昼寝をすることにした。 ノイエ・ギャラリーは2002年にオープンした比較的新しいドイツ・オーストリア美術専門のギャラリーであるが、「アッパーイーストサイドの大豪邸」を改装して作った「豪華」な空間が魅力的であるギャラリー、というよりは、ちょっとした美術館のような感じがする。ここで、グーラッシュをベースにしたスープ、グーラッシュ、サンドイッチなどを食す。祖母は今までにない食欲で、煮込み料理のグーラッシュをベースにしたスープを食べている。祖父はというと、どうも食欲がないらしい。なんだか今日は朝から「寝不足の時にような、はっきりとしない感じがする。」という。食べ物は半分以上残ったので、持ち帰ることにした、というのも今晩はちょっと私が出かけなければならず、二人の分の夕食にはちょうどいい量だし、祖母は「これをまた夕食にしたい。」という。このカフェでは小さな演奏会もやっているようで、その案内を見ていたら、なんと11月3日に、大学時代からの知人でオペラ歌手になった人が小さなコンサートをやることがわかった。これまた偶然である。 昼食後、友人Hが勤める、日本の洋服やさんに出かけた。虎屋の入っていたビルを、日本から持ってきた材料を使って、日本から来た大工さんが、改装をして新規開店したこの店は、洋服も凝ったものを作っているが、買い物をしないで、中を見るだけでもおもしろい。京都にあるものづくりの集団が、一度日本ですべてを組み立ててから、それをばらして、また運んできた、というものである。同じお店がダウンタウンのソーホーに5年前に開いた第一号店の中もすばらしいと思うが、このアップタウンのお店も、細部までかなりのこだわりがあって、木の形だけでなく、木の香りまでもが楽しませてくれる場所である。 祖父はさすがに興味があるのか、楽しんでみている様子、使ってある木や作り方などを確かめながら、建築を勉強したことのあるHに質問をしていた。その後地下の立派なトイレを見学がてら使わせてもらって、お店を出た。 その後ちょっと買い物をして、タクシーに乗ってアパートに戻ったが、どうやら祖父はあまり調子がよくないらしい。前半張り切りすぎたのと、気温の変動が激しかったのが原因で、たぶん風邪を引きかけたのだろう。昼寝をする、といって暖かくして横になっていた。その一方で祖母は元気になっている様子。うーん、この二人はいつもこうである。祖母は細々と体力を温存して、最後のほうにいろんなことがやりたくなってくる。特に今日は「お昼ご飯に、エネルギーになるものをたくさん食べたので、元気になった。」といって昼寝もせずにおきていた。夜になって、私は二人がご飯を食べるころに、トロントから来ている友人などとご飯を食べるために出かけなければならなかったが、祖母はパワー全開のようで、テレビを見ている。 今晩はハロウィーンのパレードがある、それをローカルテレビ局が生中継をすることになっているので、それを見てもらおうと、テレビをつけていたのだ。消し方はわかるかもしれないが、つけ方はわかりにくいかもしれない、ということで、テレビをつけっぱなしにすることにした。昼寝から起きてきた祖父は、ちょっと風邪気味かもしれないけど、そんなに大変ではない、というので、二人をおいて外に出た。本当に二人きりで大丈夫かな、とちょっと心配である。実は先週もどうしてもはずせない用事があったので二人を残して、夜出かけた。このときも同じように心配であった。とりあえず私の携帯の番号は残してきてあるし、電話のかけたかたは説明してあるけど。万が一のことが起こって、避難しなければならない様子のときは、温かくして、靴を履いて外に出てください。『お向かいのご家族が日本の方だから、その人の家のドアをたたいて「一緒に逃げてください」と頼んでください。』と、前回も言い残して出かけたが、今回も同じことを伝えて外に出た。明日ブルックリン散策だし、またいい天気であることを期待している。
by shirokuma-akiki
| 2005-10-31 22:08
| お気楽極楽
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